2023.03.02
理研免疫再生医学、RIKEN-NKT®︎の提携医療機関の新規募集を開始
新しいNKT細胞標的治療RIKEN-NKT®︎の開発・提供元の株式会社理研免疫再生医学が全国規模で提携先医療機関の新規募集を全国規模で開始致します。
特定国立研究開発法人理化学研究所発のメディカル企業、株式会社理研免疫再生医学(代表取締役:徳岡治衛、本社:東京都千代田区一番町10-2)は、理化学研究所と国立大学が開発したNKT細胞標的治療をベースにした新しいNKT細胞標的治療「RIKEN-NKT®️」の開発元であり、NKT細胞標的治療を提供した我が国初の民間企業です。この度、全国規模で新規の提携医療機関の募集を開始致します。
理研免疫再生医学は、現在、全国21の医療機関へ再生医療に関する技術提供と細胞製品の提供を行っており、医療機関を通じて累計500名以上の患者様に細胞製品の提供を行っています。理研免疫再生医学には、高い技術と細胞培養プロセスの確からしさから全国のがん患者様から各地域での「RIKEN-NKT®︎」の提供が求められています。これを受けて、これまでの研究成果を社会に広く還元し、多くの患者様の声にお応えするため、この度、特に大都市圏から離れた地域を中心として、全国エリアで提携医療機関様を募集することと致しました。
理研免疫再生医学は、理化学研究所と国立大学により研究開発や臨床試験が行われてきたNKT細胞を用いたがん治療技術を高度化させ、社会に還元することを使命として、2014年に特定国立研究開発法人理化学研究所(当時は独立行政法人理化学研究所)の認定ベンチャー※1として設立された企業です。
理化学研究所から引き継いだNKT細胞標的治療に改変を加え、新たに「RIKEN-NKT®︎」を開発し、その過程で独自で得られた細胞培養技術により日本および海外で特許を取得しています。また、細胞培養技術に必須な化合物をGMP基準※2で化学合成する方法(特許出願済み※3)を開発して国内の製薬企業に生産を委託し、その化合物の製造・販売の権利を独占的に保有しています。その技術と化合物を用いて製造された細胞製品は提携する医療機関様による治療を通じて患者様に提供されています。
提携医療機関様は、理研免疫再生医学とその関係機関と契約を締結し、提供する治療の内容を厚生労働省が定めた認定再生医療等委員会での審議を経て厚生労働省に届出を行い、正式に受理されることにより、患者様に適正に治療を提供して頂くこととなります。
なお、理研免疫再生医学は、がん免疫治療としてのNKT細胞標的治療の有効性を基礎及び臨床医学的に検証し、さらに有効性を高める治療技術の発展を図り、がん治療において広く社会に貢献することを目的とする「一般社団法人日本NKT細胞標的治療研究会※4(代表理事:伊東信久※5)」の推進に貢献しています。
※1 現在は認定期間が終了して「理研発」企業となります。
※2 GMP(Good Manufacturing Practice)とは、製造業者(外国製造業者含む)および製造販売業者に求められる「適正製造規範」(製造管理・品質管理基準)のことです。品質管理とは、医薬品等の原材料の入荷、検品から製造、製品の包装、出荷管理、製品保管、回収処理などに係る業務です。医薬品製造においては薬事法に基づくGMP省令を遵守することが定められており、臨床試験を実施する医療機関等にも適用されます。
※3 出願した後、現在は公開前にとり下げています。
※4 一般社団法人日本NKT細胞標的治療研究会: https://js-nkt.org
※5 医師。大阪大学国際医工情報センター招聘教授、衆議院議員
株式会社理研免疫再生医学
株式会社理研免疫再生医学(リケンメンエキサイセイイガク、英:RIKEN Immune Regenerative Medicine Inc.)は、東京都千代田区に本社を置く日本のメディカルサイエンス企業です。社名にある「理研」は理化学研究所発の企業であることから使用されています。2014年に設立、特殊な免疫細胞であるNKT細胞を用いたがんの治療技術「RIKEN-NKT®️」の開発を行い、2016年よりがん治療に使う細胞製品を医療機関に提供しています。
RIKEN-NKT®️
理化学研究所が長期間かけて研究開発し、国立大学と臨床試験を行ってきたがんの治療を目的とした医療技術「NKT細胞標的治療」をさらに改変し、理研免疫再生医学が独自開発した自家免疫細胞によるがん治療技術です。
血液内に極微量含まれる特殊な免疫細胞、NKT細胞の性質に着目し、体内のNKT細胞を活性化させることにより、長期に渡り免疫全般にわたる連鎖反応を惹起します。
RIKEN-NKT®︎は、そのユニークな作用機序により、全てのヒト種族、ほぼ全てのがん種と部位、ステージⅠからⅣに至るまでの全てのステージに適応が可能なのが特長です。また、自家免疫細胞を用いる治療法であり、副作用はほとんどありません。特に、手術前後で実施が再発・転移の予防に効果があると期待されている他、標準治療の抗がん剤や放射線治療との併用が可能です。
RIKEN-NKT®️に使用される、体内のNKT細胞を活性化させる必須リガンドは理研免疫再生医学が合成方法を独自に発明し、委託先の国内の製薬メーカーにてGMP製造したもので、理研免疫再生医学が独占製造供給権を保有しています。
RIKEN-NKT®️は2016年6月より厚生労働省の許可を得て、現在までに国内で500症例以上の実績を有し、部位やステージを問わず進行停止や完全寛解、無再発の高い奏功が受療した患者様に認められており、特に抗がん剤の副作用の低減を含むQOLの改善は顕著に確認されています。
現在、厳選した全国の21の提携医療機関に向けてRIKEN-NKT®️の細胞製品を提供しています。
本リリースに関するお問い合わせは、株式会社理研免疫再生医学(代表番号03-5226-5880)、担当:阿部までご連絡下さい。