RIKEN-NKT®とは
FIRSTLY
がん患者の増加とNKT細胞標的治療の必要性
SECONDLY
がんと診断された罹患推計数は98.2万人(2015年)、101.0万人(2016年)(国立がん研究センンターのWebサイトより)で、がんによる死亡数は年々上昇し、年間37.1万人(2015年)、37.4万人(2016年)(出典は上と同じ)以上がなくなり、国内の死因第一位となっています。肺がんは、死亡数が最も多く(2014年;男性52,505人、女性20,891人、2015年:男性55,300人、女性21,900人(出典は上と同じ))、部位別のがんの死亡率でも男性で2015年も変わらず1位、女性で2015年も変わらず2位になっています。(出所:国立がんセンターがん対策情報センター)
がんによる死亡数推移
※出典:厚生労働省の「平成26年人口動態統計月報年計(概数)の概況
部位別 死亡率
※出典:国立がんセンターがん対策情報センター
※全年齢2014年
肺がんには、手術後約50%に再発が見られる、手術しても再発しやすい特徴があります。そのため手術する前に、すでにがん細胞が肺内(の別の部位)に転移していると考えられ、肺がんを効果的に治療するためには、これら肺内転移しているがん細胞を殺す治療法の開発が望まれています。理化学研究所と千葉大学が連携して開発したNKT細胞標的治療(免疫機能活性物質/樹状細胞)は、下記のように紹介されています。「17名の進行肺がん患者の方々(第IIIB、IV期あるいは再発症例)にご協力いただき、 第1相・第2相臨床試験を終了しました。平均余命6ヶ月と言われる標準治療終了後の進行期肺がんあるいは再発肺がんの場合で、 免疫反応の得られた60%の患者さん(10例)の生存期間中央値は31.9ヶ月で、症例全体でも生存期間の延長(19ヶ月)が認められました。 この結果は症例数が少なくまだ研究段階の成績ですが、これはアジュバント免疫細胞療法が有効である可能性を示しています。」http://www.ims.riken.jp/projects/pj02.php
NKTPORT 公式サイトへ
独立開発研究法人「理化学研究所」が研究・開発し、国立病院と共同で臨床試験を重ねてきたがん治療技術「NKT細胞標的治療」をベースとして、「理研免疫再生医学」が独自に開発した自家免疫細胞によるがん治療技術がRIKEN-NKT®︎です。
血液内に微量に含まれている特殊な免疫細胞「NKT細胞」を活性化させ、がん細胞に対抗します。活性化したNKT細胞は、体内の免疫環境を回復させる働きをしながら、自らもがん細胞を攻撃。また、自然免疫系と獲得免疫系の免疫細胞を同時に活性化させるサイトカインを産生し、体内の免疫機能全体を高め、がん細胞を総攻撃します。長期免疫記憶を獲得することで、9ヶ月以上という持続的ながん細胞への攻撃を可能にするのも特徴です。
RIKEN-NKT®はほぼすべてのがん種・部位・ステージに適応し、自家免疫細胞を使うため、重篤な副作用はほとんどありません。3大治療(標準治療)と併用することも可能です(免疫の過剰亢進を避ける為に、一部注意が必要なケースもあります)。
RIKEN-NKT®で使用される、体内のNKT細胞を活性化させる必須化合物「アルファ・ガラクトシルセラミド」をGMP基準(医薬品の製造管理及び品質管理と同等の基準)で製造しているのは理研免疫再生医学のみです(2023年9月時点で、独占製造供給権を保有)。
理研免疫再生医学は、患者の血液から取り出された白血球を原料に、オーダーメイドで「NKT細胞を活性化する細胞(目的細胞)」を作ります。特殊な培養加工技術によって、約2週間かけて目的細胞を作り、完成した目的細胞を凍結し、その状態で医療機関に発送します。目的細胞はマイナス20℃以下の状態を保ったまま専門の会社により医療機関に輸送され、医療機関では届いた目的細胞をマイナス80℃以下で保存し、融解してから皮下注射、もしくは点滴投与によって患者に投与します。
この目的細胞の製剤工程は理研免疫再生医学のみが保有する技術によって行われます(※特許第6854290号)。
2016年に世界で初めて一般医療機関を通じてRIKEN-NKT®「NKT細胞標的治療」の提供を開始したのが理研免疫再生医学です。理研免疫再生医学はそれ以来、臨床での経験を積み上げ、自社のみが有する医療技術によって、科学とデータに基づいた医療をがん患者様に届けています。